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大阪市長選 路線継続か、市政転換か(産経新聞) - Yahoo!ニュース

 24日に告示された大阪市長選は、大阪府知事選と同様、大阪都構想を掲げる大阪維新の会と、これに反対する各党勢力との全面対決の構図となった。立候補したのは無所属新人の元大阪市議、柳本顕(あきら)氏(45)=自民党、公明党府本部など推薦=と、大阪維新の会新人の前府知事、松井一郎氏(55)の2人。維新政治の継続か終結か。大阪市の将来のかたちを決めるダブル選の第2幕が、スタートした。

【表で見る】「入れ替えダブル選」有権者はどうみる

■柳本氏「都構想に終止符」

 「帰ってまいりました」

 大阪市中央区の選挙事務所前の出陣式。柳本氏の再起を誓う第一声に、支持者から「おかえり」と大きな歓声が起きた。

 大阪都構想の賛否を問う平成27年5月の住民投票では反対運動の中心を担い、維新前代表の橋下徹氏を引退に追い込んだ。しかしその半年後の市長選では維新候補の前に苦杯をなめた。

 「都構想は大阪市の廃止分割制度。具体的な数字は何一つ示されず、実際にどうなるか分からない」

 都構想廃止に向けて連携する知事選候補の小西禎(ただ)一(かず)氏(64)とともに選挙カーに立ち聴衆に呼びかけた。自民党の甘利明選挙対策委員長らも応援に駆けつけた。

 柳本氏は今夏の参院選で自民の公認を得ていたが、それを返上して市長選に立った。推薦する公明党府本部の佐藤茂樹代表も「参院選に出れば、相当高い確率で当選していたはず。それをなげうって大阪再生のための覚悟を決めた」と持ち上げ、「死にものぐるいで戦う」と自公連携による支援を強調した。

 この日は立憲民主党や国民民主党の府連幹部らが応援演説に立つ場面も。立憲民主府連幹部は「野合ではない。大阪がつぶされないために立ち上がるのは当たり前」と力を込めた。

 柳本氏は大阪市を存続させたうえで「経済新首都をつくる」と宣言。2025年大阪・関西万博の開催後を見据え、「中小企業庁など、国の機関を大阪に誘致する流れをつくりたい」と訴えた。

■松井氏「10年前に戻りたいか」

 「10年前の大阪と今の大阪、どっちが住みやすいですか。10年前に戻りたいですか」

 知事を辞職し、市長選に立候補した松井氏は聴衆を前にこう切り出した。維新前代表の橋下徹氏が党を立ち上げたのが平成22年。松井氏自身も約7年4カ月にわたり知事を務めた。その歩みに自負があるからこその問いかけだった。

 大阪都構想の住民投票について議決を得るため、自ら前面に立ってきた公明党との政治交渉が決裂。局面打開のために松井氏が市長選に、市長だった吉村洋文氏(43)が知事選に回る異例の入れ替え選を仕掛けた。

 この手法に反発した公明は、首長選での原則を曲げて自民系候補の府本部推薦に踏み切り、各党地方組織も反維新で結集した。こうした現状に松井氏は「相手陣営に政策はありません。自民党から共産党まで一緒になって、政策なんてできない。彼らが言っているのは『松井、吉村をやっつけようよ』とこれだけです」と批判した。

 他党との全面対決は、維新以外に頼るものがないことを意味する。ダブル選のどちらか一つでも落とせば都構想は暗礁に乗り上げることになる。選挙前には「政治家として最後の戦いになる」と明言した。

 この日は大阪市中央区の南海難波駅前を皮切りに精力的に街頭演説をこなし、「府市がねじれれば成長は止まる。松井、吉村をセットでお願いします」と声を張り上げた。

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https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190324-00000568-san-soci

2019-03-24 11:53:00Z

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