ベランダ窓は「焼き破り」空き巣手口帰宅直後に鉢合わせか杉並女性殺害（毎日新聞） - Yahoo!ニュース

　東京都杉並区のアパートで保育士の照井津久美（つぐみ）さん（32）が殺害された事件で、ベランダに面した掃き出し窓が、ガラスを熱する「焼き切り」という手口で割られていた。警視庁捜査1課への取材で明らかになった。侵入盗に特有の手口だが、室内に物色された痕跡がないことなどから、同課は顔見知りによる犯行の線もあるとみて慎重に調べている。

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　捜査1課によると、2階にある照井さんの部屋のベランダ窓は鍵の周辺部分だけが割られていた。犯人はライターやバーナーで熱した後、工具などでガラスを突き破る「焼き切り」と呼ばれる手口で鍵を開けたとみられる。音が出にくいとされ、空き巣などの侵入盗に使われるという。ベランダの仕切り板が壊れていたことも判明したが、西隣の部屋に侵入された形跡はないという。

　司法解剖の結果、照井さんの死因は失血死と判明した。コートの上から背中を包丁で刺されており、傷の深さは約15センチだった。室内は引き出しが閉まったままで物色された形跡はなく、財布もバッグの中に残されていた。玄関先の廊下には血痕のような染みが数カ所にあり、ベランダから侵入した犯人が照井さんを襲った後に玄関から逃げたとみられる。

　照井さんの部屋の東隣の1、2階部分にはアパート所有者の男性（71）が住んでいた。事件当時、1階にいた男性は助けを求める照井さんのほか、現場を立ち去る不審な男を目撃している。

　空き巣目的で侵入した犯人が帰宅した照井さんと鉢合わせになった可能性もあるが、最初から照井さんを狙った犯行との見方もあり、捜査1課は両面で調べている。【春増翔太、山本佳孝、土江洋範】

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