大津市大萱(おおがや)6の滋賀県道交差点で乗用車と軽乗用車が衝突し、保育園児ら16人が巻き込まれて死傷した事故で、車同士の衝突後に軽乗用車が園児らの列に突っ込むまで1秒前後だったことが県警への取材で判明した。園児らは横断歩道を渡るため信号待ちをしており、逃げる間もなくはねられたとみられる。
県警は10日午前、乗用車を運転していた同市の無職、新立(しんたて)文子容疑者(52)を自動車運転処罰法違反(過失致死傷)容疑で大津地検に送検した。
県警によると、8日午前10時15分ごろ、県道丁字路交差点で、新立容疑者の乗用車が右折し中央線を越えたところで、対向車線を直進していた軽乗用車と衝突。軽乗用車は弾みで歩道に乗り上げ、散歩中だったレイモンド淡海(おうみ)保育園(同市萱野浦)の園児13人と女性保育士3人の列に突っ込んだ。16人のうち園児2人が死亡、保育士を含む14人が重軽傷を負った。
車同士がぶつかった地点から園児らがいた場所までは約15メートルで、軽乗用車は横断歩道に面した縁石のない部分から歩道に突っ込んだ。軽乗用車は時速60キロの制限速度に違反していなかったとみられるが、運転していた女性(62)はブレーキを踏んでいなかったといい、衝突から園児らをはねるまでは一瞬だった可能性が高い。【諸隈美紗稀、小西雄介】
◇現場周辺にクッションドラム設置
事故現場の丁字路交差点を管理する滋賀県は9日夜、事故が起きた際の衝撃を和らげる緩衝具「クッションドラム」6個を、交差点周辺に設置した。県は今回の事故を受け、県警とガードレールの設置などを検討しているが、当面の対策としてドラムを置いた。県道路課の担当者は「運転手に交差点を目立たせることで、事故を防ぎたい」と説明している。【成松秋穂、礒野健一】
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https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190510-00000025-mai-soci
2019-05-10 03:41:00Z
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