秋篠宮家の長男悠仁さま(12)が通われる東京都文京区のお茶の水女子大付属中で、悠仁さまの机付近に果物ナイフのような2本が置かれていたことが27日、分かった。前日26日正午ごろ、防犯カメラに不審な男が侵入する姿が写っていた。警視庁は、建造物侵入容疑などで男の行方を追っている。同大の学生ら関係者は、学外の人間、特に男性は校内に簡単に入ることが出来ないことや、付属校の時間割など詳細は学内にいても知る機会がないことを証言。事件にショックを受けている。

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悠仁さまの机付近で26日午後、ポールのようなものに柄の部分が粘着テープで巻き付けられた果物ナイフのような刃物2本が見つかり、悠仁さまと隣の席の机に渡すように置かれていた。刃はピンク色に塗られていた。26日午後に置かれたとみられ、捜査関係者によると、当時、教室外で授業中だった悠仁さまは教室にいなかった。正午ごろに防犯カメラに写った不審な男は中年で、ヘルメットをかぶり青色っぽい上下の服を着ていた。

不審な男は、どうやって校内に侵入したのか。2年前に卒業したOGは「校内に簡単に入ることは出来ない。外部の方は許可証を見せないと」と証言。特に男性へのチェックは厳しく「家族でも警備員に『何で入るんですか』と必ず一言、聞かれる」という。

一方、同大の学生は「実験器具のメンテナンスで、作業着姿の方が学校に日常的に入ってくるということは最近、頻繁にある。そういう人に紛れてしまえば、誰も不審に思わず入ることが出来るかも知れない」と不審な男が作業員に紛れて侵入した可能性を指摘。警視庁も工事業者を装って侵入したとみている。

捜査関係者によると、教室内には座席表があり、机には生徒の名前を書いたテープが貼られていた。しかし、悠仁さまのクラスや、教室に人がいない時間を、どう知り得たのか。お茶の水女子大敷地内には付属小、中、高校があるが、大学生によると「小、中学生が授業の一環で先生に連れられて校内を歩いているのを見たことがある程度」。OGも「友人の何人かが悠仁さまを下校時にチラッと見たことがあるくらい。時間割どころか何組にいるかも全然分からない」と話した。内部の状況に詳しい者の可能性はある。

悠仁さまは今月、付属小から中学校に内部進学し、8日の入学式では新入生代表としてあいさつしていた。宮内庁関係者によると、悠仁さまの外出時には皇宮警察の護衛官と都内なら警視庁の警察官が警備につく。しかし、校舎内に入った後は学校内で待機し、授業の立ち会いなどはしない。

皇太子さまが5月に新天皇に即位すると、悠仁さまの皇位継承順は父で皇嗣(こうし)となる秋篠宮さまに次ぐ2位となる。