天皇陛下、象徴の務め誓う＝令和初日、国民が祝福－即位２儀式、厳粛に - 時事通信ニュース

2019年05月01日17時02分

「即位後朝見の儀」に臨まれる新天皇陛下＝１日午前１１時１２分、皇居・宮殿「松の間」（代表撮影）

　天皇陛下は１日、皇居・宮殿「松の間」で、皇位の証しとされる剣と勾玉（まがたま）などを受け継ぐ「剣璽等承継の儀」と、国民代表と初めて会う「即位後朝見の儀」の二つの即位儀式を終えられた。初めて述べたお言葉で、退位された上皇さまにならい、憲法が定めた「象徴天皇」の務めを果たす決意を表明した。令和初日、約３０年ぶりとなる皇位継承を国民が各地で祝福した。

【退位・即位儀式】平成に幕、令和時代へ

「即位後朝見の儀」に臨まれる天皇、皇后両陛下＝１日午前１１時１３分、皇居・宮殿「松の間」（代表撮影）

　陛下は午前１０時半から、即位後初めての儀式となる剣璽等承継の儀に厳粛な雰囲気の中で臨んだ。同席する皇族は前例に沿って成年男性に限定されたため、皇后となった雅子さまは出席しなかった。安倍晋三首相ら三権の長、閣僚ら２６人が国民代表として参列した。

東京都港区の迎賓館前で、沿道の人から祝福されながら皇居へ向かわれる天皇、皇后両陛下を乗せた車両＝１日午後

　午前１１時すぎからの「即位後朝見の儀」では、天皇、皇后両陛下がそろって登壇。天皇陛下は「上皇陛下のこれまでの歩みに深く思いを致し、常に国民を思い、国民に寄り添いながら、憲法にのっとり、日本国および日本国民統合の象徴としての責務を果たすことを誓います」と述べた。政府、国会、裁判所の要人ら２９２人が見守った。