茨城県高萩市の市立中学3年の女子生徒(15)が所属する卓球部顧問の男性教諭から暴言を受けるなどした後に自殺していたことを6日、同市教育委員会が明らかにした。

発表によると男性教諭は部活動中、部員全体に「ばかやろう」「殺すぞ」などの暴言を浴びせたり、複数の部員の肩を小突き、道具を床にたたきつけるなどしていた。4月30日に自宅で自殺した女子生徒が、その内容をノートなどに書き残していた。

女子生徒の両親が、文章などを学校側に提示。学校と市教委が行った調査に男性教諭は「行き過ぎた指導だった」と大筋で認めているという。同校は全国大会の出場歴がある強豪。女子生徒は昨年9月に学校のアンケートで「学校は楽しいが部活動はつまらない。やっているといらいら」と記していた。女子生徒は登校はしていたが、3月15日以降は部活動を休んでいた。

市教委によると、3月20日に男性教諭の指導について匿名の電話があり、「同日中に学校側が男性教諭に対して確認を行い、口頭で注意した」という。不適切な指導があったことを、女子生徒の自殺以前に把握していたことになる。

中学校では5日夕方、臨時の保護者説明会が開催されたという。市教委は「7日から登校する子どもたちへの影響を考え、うわさなどに流されないように」と10連休最終日に記者会見を行った。会見で大内富夫教育長は「学校や市教委の責任はとても重い。本当に申し訳ない」と陳謝した。