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仕事続かず「ネットカフェ転々」「施設に恨み」 : 国内 - 読売新聞

 東京都渋谷区の児童養護施設「若草寮」で施設長の大森信也さん(46)が刺殺された事件で、田原仁容疑者(22)(殺人未遂容疑で逮捕)が昨年末に住み込みで働いていた会社を辞めた後、所在不明になっていたことが捜査関係者への取材でわかった。インターネットカフェなどを転々としながら、施設職員を狙った連続殺傷事件を計画していたとみられ、警視庁が足取りを調べている。

 捜査関係者によると、田原容疑者は高校生だった2012年から約3年間、若草寮で暮らした。15年春に高校を卒業すると、千代田区に本社がある会社に就職し、若草寮が紹介した東村山市のアパートで一人暮らしを始めた。しかし、この会社は約1か月半で退職。その後、別の仕事に就いたが長続きしなかった。若草寮の職員らはその後も定期的に連絡を取り、食事会を開くなどして相談に乗っていたという。

 田原容疑者は昨年9月上旬、アパートの家賃1か月分を滞納。部屋の壁を壊すなど錯乱状態で、部屋を退去させられた。その後、埼玉県の建設会社に住み込みで働いたが、昨年末に従業員寮を出て、所在不明になった。田原容疑者の逮捕時の所持金は数百円で、調べに対し、「事件の2、3週間前、さいたま市のJR大宮駅近くのネットカフェを転々とした」などと供述。事件で使った包丁はこの頃に購入したという。

 田原容疑者は調べに対し、「施設に恨みがあった。包丁が折れなかったら、ほかの職員も刺そうと思っていた」と供述しており、警視庁は、アパートを退去させられたことなどで若草寮を一方的に恨み職員の連続殺傷を計画したとみている。

 埼玉県の建設会社の同僚は田原容疑者について、「年末に突然、従業員寮からいなくなった。普段はおとなしいが、酒を飲むと寮の部屋の壁を強くたたいて暴れることがあった。ストレスをため込んでいるのだろうと感じていた」と話した。

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https://www.yomiuri.co.jp/national/20190228-OYT1T50071/

2019-02-27 20:00:00Z

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