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厚労相「これまでと状況異なる」感染経路確認困難 16日に専門家会議 新型肺炎 - 毎日新聞 - 毎日新聞

外来診察が停止され、ひっそりとする済生会有田病院=和歌山県湯浅町で2020年2月15日午後5時41分、猪飼健史撮影

 新型コロナウイルスによる感染症を巡り、感染経路が確認できていないケースが国内で複数発生しており、加藤勝信厚生労働相は15日の記者会見で「これまでと状況が異なる」と述べ、国内での感染拡大の可能性を示した。政府は16日夕に専門家会議(座長・脇田隆字国立感染症研究所所長)を開き、発熱など症状のある国民が「帰国者・接触者相談センター」に相談し、医療機関を受診する目安を同日にも公表する。

 和歌山県によると、「済生会有田病院」(同県湯浅町)に勤務する50代の男性外科医と、50代の妻、この病院の60代の男性入院患者の3人の感染が新たに確認された。3人は県内在住の日本人で、軽症という。同病院での感染確認は計5人。仁坂吉伸知事は15日の記者会見で「院内感染の疑いが強い」との認識を示した。国内で院内感染が濃厚となったのは初めて。

 新たに感染が判明した外科医は4日に発熱などの症状が表れたが、その後も出勤。10日のコンピューター断層撮影(CT)検査で肺炎と診断された。同居の妻と共にウイルス検査を受け、共に陽性と判定された。

 一方で最初に感染が分かった同僚の50代外科医は、2月3~5日は通常通り勤務。県は外科医同士で感染があったとみている。

 また60代の患者は8日に入院し、検査で15日に感染が判明。1月31日に最初に感染が確認された外科医の診察を受けていたという。

 県によると感染した5人は、いずれも直近では中国・武漢への渡航歴がなかったという。

 東京都によると、新たに男女8人の感染が判明。このうちの7人が、都内の個人タクシー組合が新年会を開いた屋形船に乗っていた。これまでに出席した男性運転手と、屋形船のアルバイト男性の計2人の感染が確認されている。

 また名古屋市によると、市内在住の60代女性が検査で陽性と判定。2月14日に感染が確認された60代男性の妻で、男性が13日に救急搬送される際に付き添い、同日夜から微熱と頭痛の症状があった。14日に熱が37・6度となり、市内の医療機関を受診して15日に陽性と確認され、別の医療機関に入院した。夫婦は1月28日に米ハワイ州へ渡航し、2月7日に帰国。夫婦とも日本人で、発症前の2週間、中国への渡航歴はないという。

厚労相自衛呼びかけ「手洗い励行 高齢者・持病、人混み避けて」

 新型コロナウイルスによる感染が国内で相次いで確認されていることを受け、加藤厚労相は15日の会見で「これから(感染が)拡大し、いろんなところで発生していくこともある」と述べ、国内で感染が広がるとの認識を示唆。「手洗いを励行し、重篤化しやすい高齢者や持病がある人は人混みを避けてほしい」と国民に自衛策を徹底するよう呼びかけた。政府は16日に開く専門家会議で、現在の感染状況が「流行」に当たるかについても検討する。

 国内で感染が確認されたのは、新たに67人の感染が確認されたクルーズ船285人、そのほか53人で計338人。中国湖北省と浙江省への渡航歴が直近でないか、確認できない日本人感染者は15日で計28人に上る。13~15日に国内で感染が多数確認され、このうち渡航歴がないなど感染経路が確認できないケースが少なくとも北海道、東京、千葉、神奈川、愛知、和歌山の6都道県で発生している。【阿部亮介、矢澤秀範、黒川晋史、木村綾、太田敦子】

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2020-02-15 12:22:00Z

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