東京と神奈川、千葉、埼玉、山梨の1都4県は26日、不要不急の外出を自粛するよう住民に求めた。東京都で新型コロナウイルスの感染者数が急増しているため、感染拡大を防ぐには人の往来を抑える必要があると判断した。政府は「緊急事態宣言」の前提となる対策本部を設置した。企業も営業時間の短縮や在宅勤務への切り替えなど対策を急いでおり、首都圏は危機対応に備え始めた。
小池百合子東京都知事は26日夜、4県の知事とテレビ会議で話した。4県は都内への通勤・通学圏で日常的に都との往来が多い。感染をまん延させないため、都との往来を自粛するよう各県の住民に呼びかけることも求めた。1都4県が連携して対処すると確認した。
これに先立ち小池氏は都庁内で記者団に「都民へお願いした外出自粛は首都圏の皆さんへのお願いと同様」と話した。神奈川県の黒岩祐治知事も4月24日まで不要不急の外出を控えるよう県民に求める緊急メッセージを発表した。特に今週末の外出自粛を強く訴えた。
宮城、栃木、群馬、静岡各県の知事も26日、首都圏との往来を避けるよう住民に呼びかけた。
東京都では26日、新型コロナウイルスの感染者が新たに47人確認され、合計で257人となった。1日あたりの都内での新規感染者数は4日連続で過去最多を更新した。
25日には41人が新たに感染したと東京都が発表した。小池知事は同日夜に緊急の記者会見を開き「感染爆発の重大局面」と表明し、4月12日までの週末は不要不急の外出を自粛するよう都民に呼びかけた。
住民が避けるべき行動として「屋内外を問わず大勢の人が集まるイベントへの参加」「夜間の外出」「少人数であっても飲食を伴う集まり」――などを挙げていた。平日にはできるだけ在宅勤務にすることも求めた。
新規感染者数が急増する兆候が出てきたため、首都圏全体で人と人との接触を減らして爆発的な感染拡大を防ぐ方針だ。
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2020-03-26 09:41:32Z
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