大阪の拳銃強奪宿泊先ホテルで虚偽住所、犯行想定か - 産経ニュース

送検のため車で吹田警察署を出る飯森裕次郎容疑者（中）＝１８日午後０時３０分、大阪府吹田市（寺口純平撮影）

　大阪府吹田市の大阪府警吹田署千里山交番前で１６日早朝、同署の古瀬（こせ）鈴之佑（すずのすけ）巡査（２６）が刺され、実弾入りの拳銃が奪われた事件で、東京都品川区のアルバイト従業員、飯森裕次郎容疑者（３３）＝強盗殺人未遂容疑で逮捕＝が事件２日前、現場近くのホテルにチェックインする際、虚偽の住所や連絡先を記入していたことが１８日、捜査関係者への取材で分かった。

　府警は捜査の手を逃れるために、虚偽の情報を書いた可能性があるとみている。

　捜査関係者やホテル関係者によると、飯森容疑者は事件２日前の１４日午後３時ごろ、現場の交番の北約２キロにあるビジネスホテルに宿泊。チェックイン時に、嘘の住所や電話番号を書いていた。

　名前は「飯森裕次郎」と記しているものの、文字が汚く、かろうじて判別できるものだった。

　飯森容疑者は１５日午前１０時ごろにチェックアウト。帽子にメガネをかけており、しばらくフロントのソファに座っていたという。その後の詳しい足取りは分かっていないが、翌日早朝に犯行に及んだ。

　事件発生後、府警が交番に写った不審人物の画像を公開。フロントで応対した従業員が飯森容疑者に酷似しているのに気づき、府警に通報した。

　飯森容疑者は勤務先の都内のゴルフ練習場を１２日から休み、翌日から大阪に来ていたとみられ、府警は詳しい足取りを調べている。

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